imestaは、アニメーションGIFファイルを作成・編集することができます。imestaには複数の画像をひとつのウィンドウで編集する「マルチレイヤ」機能を持っており、GIFアニメーションはこの機能を利用して編集します。
減色による作成
縦横がすべて同じサイズのインデックスカラーイメージだけで構成されたマルチレイヤ画像は、GIFアニメーション画像として取り扱うことができます。
ダイレクトカラー(フルカラー)で作成されたマルチレイヤ画像は、減色を行うことで、GIFアニメーション画像として取り扱うことができるようになります。
減色を行うには、メインメニューから[イメージ]-[減色]を選びます。
この機能を使用するには、すべてのレイヤの縦横サイズが同一である必要があります。
透過色
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減色の際に、[透過色処理]ツリーで透過色を指定することができます。透過色は減色後にパレットの先頭に配置され、アニメーションGIFファイルの保存時に[パレットエントリ0]を透過色に指定することで、指定した色の部分を透過させるアニメーションGIFファイルを作成することができます。
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ローカルカラーマップ
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減色の際に、[出力色数]ツリーの[全レイヤ共通パレット作成]をOFFにすると、各レイヤのパレットは個別のものとなります。この状態でアニメーションGIFファイルとして保存すると、「ローカルカラーマップを使用したアニメーションGIFファイル」として出力されます。[全レイヤ共通パレット作成]をONにすると、すべてのレイヤはひとつのパレットを共有するようになります。この状態で保存したアニメーションGIFファイルは、「ローカルカラーマップを使用していない」ものとなります。ローカルカラーマップを使用すると、減色の際の劣化を小さくすることができるため、画質向上には有効です。ただし、ローカルカラーマップの表示に対応していない環境では、正しく表示することができません。一般的には、ローカルカラーマップを使用するとファイルサイズが増加します。ファイルサイズを小さくしたいときは、ローカルカラーマップを使用しないようにしてみてください。
レイヤの操作
ある画像に新しくレイヤを追加するには、メインメニューから[レイヤ]-[レイヤ追加]を選びます。
複数の画像を開いたあと、それらをひとつのウィンドウにマルチレイヤ画像としてまとめるには、メインメニューから[レイヤ]-[マルチレイヤ化]を選びます。
タイル状に並べられた複数の画像を分割して、マルチレイヤ画像としてまとめるには、メインメニューから[イメージ]-[セル分割]を選びます。
その他のレイヤ操作については、「[レイヤ]メニュー」の項をご覧ください。
アニメーション編集
レイヤを自動的に切り替えて表示させることで、アニメーション動作をリアルタイムに確認するには、メインメニューから[レイヤ]-[レイヤアニメーション編集]を選びます。
この機能で、各フレームの表示時間などの設定をすることができます。
ファイルの読み込み
imestaでは、アニメーションGIFファイルを2種類の方法で読み込むことができます。
ひとつは、各フレームの画像の差分だけを読み込む方法です。もうひとつは、差分を反映した「再生中の表示内容」として各フレームを読み込む方法です。
通常、imestaで画像を編集したいときは、後者の方法を使用します。前者では、すべてのレイヤの縦横サイズが同一にならないことがあり、アニメーションGIFファイルとして編集することができなくなってしまうことがあります。これを切り替えるには、「GIFファイル読み込みオプション」を操作します。
imestaは、合計256フレームまでのアニメーションGIFファイルを読み込むことができます。
ファイルの保存
「マルチイメージ生成」を使わずにGIF形式に準拠したアニメーション画像を作成したとき、あるいは使用後に手作業で修正を施してアニメーション画像を作成したときは、メインメニューから[ファイル]-[名前を付けて保存]などで、保存形式に「アニメーションGIF形式」を指定することで、アニメーションGIFファイルとして保存することができます。
imestaのアニメーションGIFファイル保存機能では、一般的なGIFアニメーション作成ツールの保存機能では得られない、ファイルサイズ削減のためのさまざまな手法を自動的に試させることができます。この試行には多少の時間を要しますが、ファイルサイズが最小になるよう最適化することで、読み込み速度を向上させ、表示までの時間を短縮させることができます。
この機能は、[ファイル保存オプション – GIF]ダイアログの[アニメーションGIFの最適化出力]で設定することができます。マクロによる自動最適化保存や、「マルチイメージ生成」での減色結果の品質向上のためにも、このオプションは常にONにしておくのが望ましいです。
この機能を使用するには、すべてのレイヤの縦横サイズが同一である必要があります。